結婚相談所への入会を考えたとき、どうしても気になってしまうのが「サクラ」の存在ですよね。
高いお金を払って入会したのに、紹介される相手が雇われた偽客だったらどうしようと不安になるのは当然のことです。
ネット上には「連絡こないのはサクラだから?」「2chでバイトの募集を見た」といった噂も飛び交っていますし、見分け方や特徴を知りたいという方も多いはず。
実は私自身も、過去に家具の仕入れで様々な人と関わる中で、信頼の大切さを痛感してきました。
この記事では、結婚相談所の仕組みや裏側に詳しい情報をもとに、サクラがいる確率や、サクラと混同されがちな業者や要注意人物について、私が調べた内容を分かりやすくお話ししていきたいと思います。
- 結婚相談所にサクラが存在しない構造的な理由と背景
- サクラと誤解されがちな業者や結婚詐欺師の特徴
- 独身証明書やマル適マークによる安全な相談所の選び方
- 万が一トラブルに巻き込まれた際の対処法と相談先
結婚相談所にサクラはいない?実態とからくり
まずは、皆さんが一番気にしている「本当にサクラはいないのか?」という疑問について深掘りしていきましょう。
結論から言うと、大手の結婚相談所においてサクラがいる可能性は極めて低いと言えます。
ここでは、なぜ運営側がサクラを雇う必要がないのか、そのビジネス的な背景や、私たちがサクラだと疑ってしまう現象の正体について詳しく見ていきたいと思います。
アルバイトのサクラを雇うコストとリスク

まず冷静に考えてみたいのが、結婚相談所がアルバイトのサクラを雇うことに、ビジネスとしてのメリットがあるのかどうかという点です。
私が調べた限りでは、現代のまともな結婚相談所において、サクラを雇うことは「割に合わない」というのが実情のようです。
昔の出会い系サイトのようにメール1通で課金されるシステムならまだしも、結婚相談所は月会費や成婚料で成り立っています。
もしサクラを雇うとしたら、容姿端麗でコミュニケーション能力が高く、絶対に秘密を漏らさない人材を高額な時給で確保しなければなりません。
月会費が数千円から1万円程度のビジネスモデルで、それ以上の人件費をかけてサクラを雇うのは、経営的に見ても赤字になるだけなんですね。
【ここがポイント】
- サクラの人件費は月会費などの収益を上回るため、雇うと赤字になる可能性が高い。
- 成婚料が収益の柱である相談所にとって、結婚させないサクラは邪魔な存在でしかない。
さらに、今はSNSですぐに悪評が広まる時代です。
「あそこはサクラがいる」なんて口コミが拡散されれば、その相談所は一発で信用を失い、最悪の場合は倒産してしまいます。
リスクとリターンを天秤にかけたとき、サクラを雇うメリットはほとんどないと言えるでしょう。
連絡が来ないのはサクラの手口なのか

「お見合いの後、急に相手から連絡が来なくなった。これはサクラが役目を終えて消えたからでは?」
こんな風に疑ってしまう気持ち、すごく分かります。
せっかくいい感じだと思っていたのに音信不通になると、自分が拒絶されたと思いたくない防衛本能から、相手を疑いたくなってしまうものですよね。
でも実は、これには結婚相談所ならではの「同時並行」というルールが関係していることが多いんです。
仮交際(プレ交際)の段階では、複数のお相手と同時にデートをすることが推奨されています。
つまり、連絡が来なくなったのは、残念ながら「他の方との交際を優先することにした」か、「フィーリングが合わないと判断された」というケースがほとんどなんです。
【心のケアメモ】
連絡が途絶えるのは辛いですが、それは相手がサクラだったからではなく、単にご縁のタイミングが合わなかっただけ。
あなたの魅力の問題ではないので、あまり落ち込みすぎないでくださいね。

サクラと混同しやすい悪質な業者の正体

「運営側のサクラはいない」としても、私たちが気をつけなければならないのは、会員になりすまして紛れ込んでいる「業者」の存在です。
業者は運営側とは無関係の外部の人間で、純粋な会員をカモにしようと狙っています。
彼らの目的は結婚ではなく、マルチ商法(ネットワークビジネス)への勧誘や、宗教への入信、あるいは投資詐欺などです。
彼らは非常に愛想が良く、すぐに親しくなろうとしてきますが、会話の中に不自然なキーワードが混ざっていることがあります。
| 種類 | よく使うキーワードや特徴 |
|---|---|
| マルチ商法 | 「不労所得」「師匠に会わせたい」「自由なライフスタイル」「権利収入」 |
| 宗教勧誘 | 「運命」「カルマ」「家系」「因縁」「すごいセミナーがある」 |
| 投資詐欺 | 「二人の将来のために資産を増やそう」「FXの自動売買」「暗号資産」 |
こうした人々を「サクラ」と呼んで一括りにしてしまうことが多いですが、厳密には「外部からの侵入者」なんですね。
ここを区別して対策することが大切です。
2chや口コミにあるサクラ情報の信憑性

ネット上の掲示板や2ch(現5ch)、SNSなどを見ると、「○○相談所はサクラだらけ」「バイト募集を見た」といった書き込みを見かけることがあります。
これらの情報の信憑性はどうなのでしょうか。
正直なところ、話半分で聞いておいた方が良いかなと私は思います。
書き込んでいる人の中には、単に婚活がうまくいかなかった腹いせに、相手をサクラ認定して憂さ晴らしをしているケースが少なからずあるようです。
自分のプライドを守るために「振られたんじゃなくて、相手がサクラだったんだ」と思い込みたい心理が働くのは、人間として無理もないことかもしれません。
ただ、中には「婚活パーティーの人数合わせ」としてスタッフが参加していた、という過去の実例が混ざっていることも否定できません。
火のない所に煙は立たないと言いますが、ネットの情報を鵜呑みにせず、情報の出所を見極める目が大切ですね。
【独立行政法人 国民生活センター「結婚相手紹介サービス」】

お見合い料稼ぎの会員はサクラと同じか

結婚相談所の中には、月会費は安く抑える代わりに、お見合いをするたびに「お見合い料」が発生する料金システムを採用しているところがあります。
このシステムの場合、一部の悪質な相談所が、成婚の可能性が低い相手であっても無理やり紹介して、お見合い料を稼ごうとすることが稀にあるようです。
また、会員側も「ただ飯」目的や、暇つぶしでお見合いを受けるケースがなくはありません。
これを「サクラ」と呼ぶかどうかは微妙なラインですが、ユーザーからすれば「真剣度が低い会員」という意味でサクラと同じように感じてしまいますよね。
【注意点】
「お見合い料無料」や「定額制」の相談所を選ぶことで、こういった「数合わせのお見合い」に巻き込まれるリスクを減らすことができますよ。
結婚相談所のサクラや業者を見抜く見分け方
ここまで、サクラの実態や業者の存在についてお話ししてきました。
では、私たちが実際に活動する中で、そういった要注意人物をどうやって見抜けばいいのでしょうか。
ここからは、具体的なチェックポイントや、安全な相談所を選ぶための基準について解説していきます。
独身証明書の提出で見抜く既婚者や詐欺師

結婚相談所がマッチングアプリと決定的に違うのは、「独身証明書」の提出が必須である点です。
独身証明書は本籍地の役所でしか発行されない公的な書類で、これを偽造するのは非常に困難です。
既婚者が遊び目的で紛れ込もうとしても、この書類の提出が壁となって入会できません。
つまり、独身証明書の提出を義務付けている相談所を選んでいる時点で、既婚者や結婚詐欺師(既婚であることを隠して騙すタイプ)のリスクは大幅にカットできているんです。
逆に言えば、この提出が任意だったり、チェックが甘いサービスを利用する場合は、自己防衛の意識を高く持つ必要があります。
「独身証明書100%提出」を謳っている相談所を選ぶのが、最も確実な見分け方(というか回避法)と言えるでしょう。
プロフィール写真が美人すぎる会員の特徴

プロフィール写真を見て「こんな美人がなんで売れ残ってるの?怪しい!」と思ったことはありませんか?
確かに、あまりにも芸能人のような写真ばかりだとサクラを疑いたくなりますよね。
ですが、最近はフォトスタジオでの撮影技術やメイク技術が向上していて、「奇跡の一枚」を掲載している一般会員さんも多いんです。
ただし、以下のような特徴がある場合は少し注意が必要かもしれません。
【要注意な写真の特徴】
- 露出が極端に多い服装をしている(真剣な婚活では避けられる傾向)。
- 背景が高級ホテルのラウンジや海外のリゾート地ばかり(業者の可能性あり)。
- 画質が荒い、または他人の画像を転用しているように見える。
「美人すぎる=サクラ」と決めつけるのは早計ですが、写真とプロフィールの内容に矛盾がないか、違和感がないかをチェックする視点は持っておきましょう。
投資や宗教勧誘を行う要注意人物の手口
先ほど触れた「業者」ですが、彼らの手口にはある程度のパターンがあります。
これを知っておくだけで、被害に遭う確率はぐっと下がりますよ。
彼らは、交際が始まって少し仲良くなったタイミングで本性を現します。
最初は「将来の夢」や「理想の生活」といった話題で共感を呼び、徐々に「今のままの収入で満足してる?」「尊敬する人に会ってほしい」と誘導してきます。
特に「第三者に会わせようとする」行為は、マルチ商法の典型的な勧誘パターンです。
デート中に相手が電話をかけて「ちょうど近くに先輩がいるから」などと言い出したら、即座に警戒してください。
【対処法】
少しでも「勧誘かな?」と思ったら、きっぱりと断り、すぐに相談所のカウンセラーに通報しましょう。
それが自分を守り、他の会員さんを守ることにも繋がります。
【警察庁「SNS型ロマンス詐欺」】
マル適マークで安全な相談所を判断する

安全な結婚相談所を選ぶための分かりやすい指標として、「マル適マーク(CMS)」や「IMS認証」といった第三者機関による認証マークがあります。
これは、経済産業省のガイドラインに基づいて、「法律を守って運営しているか」「個人情報を適切に扱っているか」「解約などの対応は適正か」などを審査し、合格した事業者にだけ与えられる信頼の証です。
公式サイトのフッター(一番下の部分)や会社概要のページに、これらのマークがあるかどうかを確認してみてください。
これがある相談所は、少なくとも組織的にサクラを雇うような違法行為をしている可能性は限りなくゼロに近いです。
【JLCA(日本ライフデザインカウンセラー協会)「マル適マークCMS」】
トラブル時のクーリングオフと対処法

もしも「入会したけれど、話が違う!」「強引に契約させられた」といったトラブルに遭ってしまった場合でも、法律による救済措置があります。
結婚相談所の契約は「特定商取引法」の対象となっており、契約書面を受け取ってから8日以内であれば、無条件で契約を解除できる「クーリング・オフ」が適用されます。
入会金などの初期費用も全額返ってきます。
また、8日を過ぎてしまっても、将来に向かって契約を解除する「中途解約」はいつでも可能です。
法外な違約金を請求された場合は、違法である可能性が高いので、一人で悩まずに消費生活センター(局番なしの188番)に相談することをお勧めします。
【正確な情報は公式サイトをご確認ください】
クーリング・オフや中途解約の条件は、契約内容によって詳細が異なる場合があります。
契約時には必ず書面をよく読み、不明点は担当者に確認してください。
最終的な判断は専門家にご相談ください。
【消費者庁「特定商取引法ガイド」】
まとめ:結婚相談所のサクラ疑惑を解消する選び方
ここまで、結婚相談所のサクラ事情について、私の視点でお話ししてきました。
不安は少し解消されましたでしょうか?
結論として、「結婚相談所 サクラ」と検索して心配になる気持ちは分かりますが、大手や連盟に加盟している真っ当な相談所であれば、運営側のサクラを恐れる必要はほとんどありません。
私たちが本当に気をつけるべきは、外部から入り込む業者や、自分自身の「疑心暗鬼」かもしれませんね。
以下のポイントを押さえて、ぜひ安心して婚活への一歩を踏み出してみてください。
- 独身証明書の提出が必須の相談所を選ぶ。
- 「マル適マーク」などの認証を受けているか確認する。
- お見合い料が無料、または定額制のプランを検討する。
- 相手の言動に違和感(勧誘など)があれば、すぐにカウンセラーに相談する。
この記事が、皆さんの素敵なパートナー探しの一助になれば嬉しいです。
家具選びと同じで、焦らずじっくり、でも直感も大切にしながら、良い出会いを見つけてくださいね。
