結婚相談所とマッチングアプリ、一体どちらが自分に合っているのか、多くの方が悩むポイントです。
それぞれのサービスには特徴があり、気になる男女比や成婚率・結婚率も異なります。
また、両方を並行して併用する選択肢や、実際に活動する上での恋愛とお見合いの注意点についても知っておきたいところでしょう。
この記事では、あなたの婚活スタイルや目的別におすすめの選び方から、理想のパートナーを見つける方法まで、後悔しないための判断材料を網羅的に解説します。
- 両サービスの料金や会員層などの違いが明確になる
- 自分に合った婚活方法を目的別に判断できる
- 実際の利用者が感じるメリット・デメリットがわかる
- 失敗を避け、効率的に婚活を進めるヒントが得られる
結婚相談所とマッチングアプリどっちが良い?
違いと変わらない点の比較解説

結婚相談所とマッチングアプリは、出会いの機会を提供するという点では同じですが、その中身は大きく異なります
結婚相談所は、入会金や月会費が比較的高額な分、専任のカウンセラーが付き、お相手探しからお見合いのセッティング、交際中の悩み相談まで手厚いサポートを受けられます。
入会には独身証明書などの公的書類が必須なため、会員は例外なく結婚を真剣に考えている人だけです。
いっぽう、マッチングアプリは月額数千円程度から始められる手軽さが魅力です。
しかし、基本的にはすべての活動を自分一人で行う必要があります。
利用目的も恋人探しや友人作りなど多様で、結婚への温度感は人それぞれ異なります。
料金や安全性、サポート体制には明確な違いがありますが、どちらも「理想の相手を見つけたい」という目的で利用する点は変わりません。
それぞれの特性を理解し、自分の婚活スタイルに合う方を選ぶことが大切になります。
料金体系と安全性の比較
比較項目 | 結婚相談所 | マッチングアプリ |
---|---|---|
初期費用 | 3万円~30万円程度 | 0円~数千円 |
月会費 | 1万円~2万円程度 | 2,000円~5,000円程度 (女性無料の場合も多い) |
成婚料 | 0円~20万円程度 | 0円 |
安全性 | 非常に高い (公的書類の提出が必須) | アプリによる (本人確認のみが一般的) |
サポート | 手厚い (専任カウンセラーによる伴走) | 基本的になし (自己責任で活動) |
このように、費用をかけてでも安全性と確実性を求めるなら結婚相談所、
コストを抑えて自分のペースで進めたいならマッチングアプリが一つの判断基準になると考えられます。
男女比や成婚率・結婚率は?

サービスの男女比や、実際にどれくらいの人が結婚に至るのかは、婚活方法を選ぶ上で非常に気になる指標です。
まず男女比についてですが、多くのマッチングアプリでは男性会員の比率が高い傾向にあり、「男性6:女性4」程度が一般的です。
これに対し、結婚相談所は連盟によって差はありますが、おおむね「男性4.5:女性5.5」のように、女性会員の比率がやや高い傾向が見られます。
次に成婚率や結婚率ですが、ここには注意が必要です。
結婚相談所が公表する「成婚率」は、算出方法が各社で統一されていません。
「成婚退会者数 ÷ 全会員数」で計算すると平均10%程度ですが、「成婚退会者数 ÷ 全退会者数」で計算すると50%以上と高く見えることもあります。
数字の見た目だけで判断するのは避けるべきです。
いっぽうで、マッチングアプリで結婚した人の割合は年々増加していますが、利用者全体から見るとその確率は2%〜5%程度というデータもあります。
利用者数が膨大であるため結婚する人の絶対数は多くなりますが、結婚できる確率は決して高くないのが実情です。
これらのデータから、出会いの母数(会員数 or 利用者数)を重視するならマッチングアプリ。
結婚への真剣度を重視するなら結婚相談所、という方向性が見えてきます。
参考資料:日本結婚相談所連盟(IBJ)「成婚白書」
参考資料:経済産業省「結婚相手紹介サービス業に関する調査」
結婚相談所で一番モテる年齢は?

結婚相談所での活動を考えたとき、自分の年齢が有利に働くのか、それとも不利になるのかは気になる点です。
一般的に、結婚相談所で最も人気が集まりやすい、つまりお見合いが成立しやすい年齢層には男女で違いがあります。
男性の場合、最もモテる年齢層は30代です。
特に30代前半から40代前半にかけては、職業的にも安定し、経済的にも余裕が出てくる方が多いため、幅広い年代の女性から申し込みが集まりやすい傾向にあります。
女性の場合は、20代から30代前半が最も人気のある年齢層です。
将来的に子どもを望む男性会員が多いため、若い年代の女性にお見合いの申し込みが集中しやすくなります。
ただし、これはあくまでお見合い成立までの話です。
実際に交際から成婚へと進む過程では、年齢よりも人柄や価値観の相性が重視されることがほとんどです。
どの年代であっても、誠実な姿勢で活動することが成婚への鍵となります。
結局どちらが美人が多いですか?

「どちらのサービスを使えば、より容姿の整った人に出会えるのか」という点は、多くの方が気にするところかもしれません。
これには、それぞれのサービス特性が関係してきます。
マッチングアプリは、プロフィール写真が第一印象の全てと言っても過言ではありません。
そのため、写真の見栄えを良くするために加工アプリを使用しているユーザーも少なくなく、「実際に会ってみたら写真と印象が全く違った」という経験談は後を絶ちません。
美しく見える人が多く登録しているように感じられますが、その写真が実像を正確に反映しているとは限らないリスクがあります。
いっぽう結婚相談所では、スタジオでプロが撮影した写真を掲載することが多く、過度な加工は推奨されません。
また、ある調査では、結婚相談所を利用した男性の7割以上が「マッチングアプリよりも結婚相談所の方が美人が多い」と回答したというデータもあります。
これは、身元が確かで、結婚に対して真剣な「育ちの良い女性」が多く活動していることが、全体的なレベルの高さにつながっていると考えられます。
見た目の華やかさだけでなく、信頼性を含めたレベルで判断することが大切です。
並行・併用して活動するのはアリ?

結婚相談所とマッチングアプリ、どちらか一つに絞るのではなく、両方を同時に利用する「並行・併用」は有効な戦略なのでしょうか。
これにはメリットとデメリットの両方が存在します。
最大のメリットは、出会いの母数(会員数 or 利用者数)を最大化できることです。
結婚相談所の質の高い会員層と、マッチングアプリの幅広い会員層の両方にアプローチできるため、理想の相手に出会うチャンスは単純に増えます。
また、結婚相談所のカウンセラーから受けたアドバイスを、マッチングアプリでの活動に活かすといった相乗効果も期待できます。
しかし、デメリットも無視できません。
まず、金銭的な負担が大きくなります。
結婚相談所の費用に加えて、マッチングアプリの月額料金も発生します。さらに、両方で活動することで時間的、精神的な負担も増大し、「婚活疲れ」に陥りやすくなる可能性があります。
出会う人が多すぎて一人ひとりと真剣に向き合えず、結果的に誰とも関係が深まらないという事態も考えられます。
併用を考えるのであれば、自分のキャパシティを理解し、無理のないスケジュール管理を徹底することが求められます。

結婚相談所かマッチングアプリどっちにするか
恋愛とお見合いの注意点とは

マッチングアプリでの「恋愛」と結婚相談所での「お見合い」では、出会いのプロセスや関係性の進め方に大きな違いがあり、それぞれに注意点があります。
マッチングアプリは、まずメッセージのやり取りから始まります。
ここでは、文章でのコミュニケーション能力が求められます。
相手に興味を持ってもらい、実際に会う約束を取り付けるまでには、ある程度の時間と労力が必要です。
注意点としては、プロフィール情報が自己申告であるため、相手の情報を鵜呑みにせず、やり取りの中で慎重に見極める必要があります。
いっぽう結婚相談所のお見合いは、プロフィール情報が公的書類で保証されているため、最初から安心して会うことができます。
カウンセラーが日程調整を行うため、マッチングすればすぐに会う段階に進みます。
注意点としては、お見合いの時間は1時間程度と限られているため、その短時間で相手に好印象を与え、次のステップに進みたいかを見極めなければなりません。
お見合いはあくまで「仮交際」に進むための判断の場であり、恋愛感情を急ぐ必要はないと理解しておくことが大切です。
キスは禁止?婚前交渉のルール

結婚相談所での活動を検討する際、「どこまでのスキンシップが許されるのか」という点は、多くの方が疑問に思う部分です。
特に婚前交渉に関するルールは、結婚相談所とマッチングアプリの大きな違いの一つです。
大手の結婚相談所連盟(IBJなど)では、成婚前の「婚前交渉」は明確に禁止されています。
これには、宿泊を伴う旅行や、どちらかの自宅への宿泊なども含まれます。
このルールが設けられている理由は、主に二つあります。
もしルールを破って婚前交渉が発覚した場合、両者は「成婚」とみなされ、成婚料を支払って強制的に退会させられるという厳しいペナルティが課せられます。
いっぽうで、キスやハグといった行為は、お互いの気持ちが固まった「真剣交際」の段階であれば特に禁止されていません。
むしろ、体の相性を確認する意味でも、成婚退会前にそうしたスキンシップを取っておくことが推奨される場合もあります。
会うとがっかり?ダメだった体験談

婚活では、期待を持って相手に会ったものの、がっかりしてしまったという経験も少なくありません。
その内容は、マッチングアプリと結婚相談所で傾向が異なります。
マッチングアプリでよく聞かれる「ダメだった体験談」は、プロフィールとのギャップに関するものです。
- 「写真と実物の印象が全く違った」
- 「年収や職業を偽っていた」
- 「会ってみたら既婚者だった」
など、情報の信頼性に関わるトラブルが目立ちます。
また、「体目的(ヤリモク)だった」「ネットワークビジネスに勧誘された」など、そもそも恋愛や結婚が目的でない相手と遭遇してしまうリスクもあります。
実際に消費者庁からも、マッチングアプリにおけるサクラや詐欺的な勧誘などに関する注意喚起が出されています。
参考資料:消費者庁「マッチングアプリに関連した主な相談」
しかし、「条件は完璧なのに、お見合いで全く話が弾まなかった」「価値観が根本的に合わないと感じた」といった、相性に関するがっかりは起こり得ます。
また、カウンセラーを介しているとはいえ、相手からお断りの連絡が来たときには、精神的なダメージを感じることもあるでしょう。
どちらのサービスにも「がっかり」のリスクはありますが、その種類が違うことを理解しておくことが大切です。
理想のパートナーを見つける方法

理想のパートナーと出会うためには、どのサービスを選ぶかと同じくらい、自分自身の準備と活動の仕方が大切になります。
1. 自己分析で理想を明確にする
まず、自分自身が結婚生活に何を求めているのかを深く考えることがスタートラインです。
どんな家庭を築きたいのか、パートナーに求める価値観は何か、譲れない条件と妥協できる条件は何かを書き出してみましょう。
この自己分析が、ブレない活動の軸となります。
2. プロフィールを丁寧に作成する
これは両方のサービスに共通しますが、プロフィールはあなたを知ってもらうための最も重要なツールです。
結婚相談所ではカウンセラーが添削してくれますが、自分の言葉で誠実な自己PRを考えることが不可欠です。
マッチングアプリでは、特に写真の質と自己紹介文がマッチング率を大きく左右します。
3. 積極的に行動し、振り返りを行う
ただ待っているだけでは出会いは訪れません。
自分から積極的に申し込みや「いいね」を送り、チャンスを広げることが大切です。
そして、お見合いやデートの後は、何が良くて何が改善点だったかを振り返りましょう。
結婚相談所ならカウンセラーにフィードバックを求めることで、客観的な視点を得られ、次の活動に活かすことができます。
目的別のおすすめを紹介

最終的にどちらのサービスを選ぶべきかは、あなたの目的や状況によって決まります。
以下に目的別の選び方の指針を示します。
マッチングアプリがおすすめな人
- とにかく費用を抑えて婚活を始めたい
- 恋愛経験を積みながら、自分のペースで相手を探したい
- 多くの人と出会う中で、自分の視野を広げたい
- サポートは不要で、自分の力で相手を見つけたい
- 結婚を急いではいないが、良い人がいれば考えたい
結婚相談所がおすすめな人
- 1年以内など、期間を決めて短期集中で結婚相手を見つけたい
- 身元が確かで、結婚に真剣な人とだけ出会いたい
- 恋愛経験が少なく、プロのサポートを受けながら活動したい
- 自分で相手を探す時間がない、または非効率だと感じる
- これまで他の婚活方法でうまくいかなかった
自分の目的を明確にすることで、どちらのサービスが最適な近道になるかが見えてくるはずです。
【まとめ】結婚相談所かマッチングアプリどっちか
これまで解説してきたポイントを、あなたが結婚相談所とマッチングアプリのどちらを選ぶべきか、最終的な判断を下すための要点をまとめます。
- 結婚相談所は結婚への真剣度が高い会員で構成される
- マッチングアプリは利用者数が多く出会いの母数が豊富
- 料金はマッチングアプリの方が圧倒的に安価な傾向
- 安全性や身元の信頼性は結婚相談所が優れている
- カウンセラーによる手厚いサポートの有無が両者の大きな違い
- 成婚率は算出方法が異なり数字だけでは判断できない
- 男女比はアプリが男性多め、相談所は女性がやや多め
- 相談所では30代男性と20代~30代前半女性が人気
- アプリは写真加工のリスク、相談所は相性の見極めが課題
- 婚前交渉は相談所では厳格に禁止されている
- 並行・併用は出会いを増やすが費用と時間の管理が必須
- 短期集中で結婚したいなら結婚相談所
- 自分のペースで恋愛から始めたいならマッチングアプリ
- 目的と予算、求めるサポート体制を明確にすることが選択の鍵
- 最終的に大切なのは自分に合った方法で誠実に行動すること

