結婚相談所に対して、世間のイメージが悪い、まるで負け組のようで情けない、といった劣等感を抱いてしまう気持ちは、決して珍しいものではありません。
実際に、お見合い結婚は恥ずかしいと感じたり、友達に言うのをためらったり、婚活を馬鹿にされるのではないかと不安になったりする声も聞かれます。
中には「やめた方がいい」という意見もあり、厳しい現実はどうなのか、あるいは年収400万で結婚できるのか、といった具体的な心配を抱えている方もいるでしょう。
この記事では、そうした不安や疑問を解消するために、失敗しない結婚相談所の選び方を徹底的に解説します。
この記事を読めば、結婚相談所に対する誤解が解け、自信を持って婚活への一歩を踏み出せるはずです。
- なぜ「結婚相談所は恥ずかしい」と感じるのか、その心理的背景
- よくある誤解と結婚相談所のリアルな実態
- 婚活を成功に導くための具体的なポイント
- 自分に合った結婚相談所の賢い選び方
なぜ結婚相談所は恥ずかしいと感じるのか?
「損する勘違い」をしていませんか?

結婚相談所の利用を恥ずかしいと感じる背景には、多くの場合、古くからあるイメージによる「損する勘違い」が存在します。
例えば、「自力で結婚相手を見つけられない人が使う場所」という認識は、今でも根強く残っているかもしれません。
しかし、現代社会において働き方やライフスタイルが多様化し、職場や日常生活での自然な出会いが減少しているのは紛れもない事実です。
そのため、結婚相談所はもはや特別な場所ではなく、結婚を真剣に考える人々が効率的かつ合理的にパートナーを探すための、ごく自然な選択肢の一つへと変化しています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査でも、「自分で結婚相手を見つけられない人が利用している」というイメージが上位にある一方で、婚活をしている人のうち約4人に1人が結婚相談所を利用しているというデータもあります。
この数字は、結婚相談所が決してマイナーな存在ではないことを示しています。
「恥ずかしい」という感情の裏側にあるネガティブなイメージは、現代の実態とは異なっている可能性が高いのです。
その間違った認識によって、素晴らしい出会いの機会を逃しているとしたら、それは非常にもったいないことだと言えます。
登録するのは「モテない人」ばかり?

「結婚相談所には、恋愛経験が少ない人やモテない人しかいないのでは?」という懸念は、入会をためらう大きな理由の一つでしょう。
しかし、この考えもまた、実態とは大きく異なります。
実際の利用者の多くは、「モテない」のではなく、単に「出会いの機会に恵まれなかった」人々です。
出会いの機会が減少している現代の環境
現代では、多くの人が出会いの機会そのものに限界を感じています。
具体的な理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 職場環境: 技術職やIT業界のように男性が多数を占める職場や、逆に保育士や看護師のように女性が多い職場では、異性と出会うきっかけが極端に少なくなります。
また、フルリモート勤務の普及は、職場での出会いの機会をさらに減少させました。 - 日常生活の変化: 日々が会社と家の往復だけで終わってしまい、新しいコミュニティに参加する時間的、精神的な余裕がないという方も少なくありません。
- 身近な出会いの限界: 合コンや友人からの紹介にも限りがあり、同じようなメンバーと顔を合わせることが多くなると、新たな出会いは期待しにくくなります。
このように、個人の魅力とは関係なく、環境的な要因でパートナーが見つからないケースが非常に多いのです。
そのため、結婚相談所にはごく普通に社会生活を送り、恋愛経験もあるけれど、結婚につながる出会いがなかっただけ、という方が数多く登録しています。
結婚相談所では「恋愛できない」のか

結婚相談所での婚活が「お見合い結婚」であり、そこには恋愛感情が介在しない、というのもよくある誤解の一つです。
このイメージから、人に言うのが恥ずかしいと感じる方もいるかもしれません。
確かに、出会いのきっかけは年収や職業といった条件が書かれたプロフィールから始まります。
しかし、それはあくまで入口に過ぎません。
結婚相談所での活動は、条件だけで相手を決めるのではなく、しっかりとした恋愛のプロセスを経て進んでいきます。
活動の基本的な流れは、まずお見合いで実際に会い、お互いの人柄や相性を確認します。
そこで「もっとこの人のことを知りたい」と思えば、「仮交際」という期間に進みます。
これは、友だちとして複数人とデートを重ねることができるお試し期間のようなものです。
仮交際を通じて、さらに一人の相手と真剣に関係を深めたいと感じた場合に、「真剣交際」へとステップアップします。
この段階では、交際相手を一人に絞り、結婚を前提とした深いお付き合いをしていきます。
ここでのデートやコミュニケーションは、一般的な恋愛と何ら変わりありません。
このように、結婚相談所は出会いのきっかけをシステムで提供するだけで、その後の関係性は当人同士がじっくりと時間をかけて育んでいくのです。
むしろ、結婚という共通の目的を持った相手と出会えるため、無駄な駆け引きなく、誠実な恋愛関係を築きやすいというメリットさえあります。
「活動費用が高すぎる」というイメージ

結婚相談所の利用を考える上で、費用の問題は避けて通れません。
「サービス内容に比べて料金が割高」「お金を使って出会いを探していると思われたくない」と感じ、それが恥ずかしさにつながることもあるでしょう。
確かに、結婚相談所の活動費用は、入会金や月会費、成婚料などを合わせると数十万円になることもあり、決して安い金額ではありません。
しかし、その価格設定には明確な理由があります。
費用の高さがもたらすメリット
- 会員の真剣度: ある程度の費用がかかるからこそ、結婚に対して本気度の高い人だけが集まります。
遊び目的や冷やかしの人が排除されるため、質の高い出会いが期待できるのです。 - 手厚いサポート: 専任のカウンセラーによるプロフィールの作成支援、お見合いのセッティング、交際中の悩み相談、服装やコミュニケーションに関するアドバイスなど、成婚に至るまでの手厚いサポートを受けることができます。
これらは、一人で婚活を進める際には得られない大きな価値です。 - 身元の保証: 独身証明書や収入証明書などの公的書類の提出が義務付けられているため、相手のプロフィールに偽りがなく、安心して活動に集中できます。
いっぽうで、婚活パーティーや合コンも、回数を重ねれば決して安くはありません。
例えば、1回5,000円のパーティーに月2回、1年間参加すれば12万円になります。
結婚というゴールを見据えた場合、結果的に結婚相談所の方がコストパフォーマンスに優れていた、というケースも十分に考えられます。
最近では、サポートをオンラインに特化することで費用を抑えた結婚相談所も増えており、選択肢は多様化しています。
費用が高いという一面だけでなく、その対価として得られる安心感や効率性を考慮することが大切です.
「最後の砦」というネガティブな印象

「結婚相談所は、いろいろ試してもダメだった人が最後に行き着く場所」、いわゆる「最後の砦」や「負け組の駆け込み寺」といったネガティブなイメージは、利用をためらわせる強い要因になりがちです。
しかし、この見方はすでに時代遅れのものとなりつつあります。
近年、婚活サービスが一般化し、特にマッチングアプリの普及によって、インターネットや専門サービスを通じてパートナーを探すことへの心理的なハードルは大きく下がりました。
その中で、結婚相談所は「最後の砦」としてではなく、「最も確実で安心できる手段」として、より前向きな理由で選ばれるようになっています。
実際に結婚相談所を利用している方々は、「時間を無駄にせず、効率的に結婚相手を見つけたい」「どうせなら身元が確かで、結婚の意思が固い人とだけ出会いたい」といった、極めて合理的で賢明な考えを持って活動を始めています。
また、日本結婚相談所連盟(IBJ)のデータによれば、20代の若い世代の利用者も年々増加傾向にあります。
これは、結婚相談所が恋愛の最終手段ではなく、真剣な結婚を願う人にとっての最適なスタート地点として認識され始めている証拠です。
自分の人生を真剣に考え、確かなサポートを受けながらパートナーを探すという選択は、決してネガティブなものではなく、むしろ非常に前向きな行動と言えるでしょう。
参考資料:リクルートブライダル総研:婚活実態調査2023
「結婚相談所は恥ずかしい」はもう古い常識
「やめとけ」という声は本当なのか

インターネットの掲示板やSNSを見ると、「結婚相談所はやめとけ」といった否定的な意見を目にすることがあります。
こうした声は、これから活動を始めようとする方にとって大きな不安材料になるかもしれません。
しかし、これらの意見を鵜呑みにする前になぜそのような声が上がるのかを冷静に分析する必要があります。
「やめとけ」と言われる主な理由
- うまくいかなかった人の体験談: 最も多いのが、実際に活動したものの、期待した成果が得られなかった人の体験談です。
個人の活動状況や相性の問題が、サービス全体への否定的な評価につながっているケースが考えられます。 - カウンセラーとの相性の問題: カウンセラーも人間であるため、どうしても相性の良し悪しは存在します。
サポートに不満を感じた経験から、「カウンセラーの質が悪い」という結論に至ってしまうこともあります。 - 理想と現実のギャップ: 高い理想を掲げすぎた結果、お見合いが成立しなかったり、交際に至らなかったりして、「良い人がいない」と感じてしまうパターンです。
- 古い価値観に基づく偏見: 前述の通り、結婚相談所に対する旧来のネガティブなイメージから、利用したことがないにもかかわらず「やめとけ」と主張する人もいます。
これらの理由から分かるように、「やめとけ」という意見は、あくまで一個人の主観的な感想や、特定の状況下での経験に基づいていることが多いのです。
もちろん、結婚相談所が全ての人にとって完璧な解決策であるわけではありません。
しかし、自分から積極的に行動できる人や、カウンセラーのアドバイスを素直に受け入れられる人にとっては、非常に有効な手段となり得ます。
他人の意見に惑わされるのではなく、無料相談などを利用して、自分自身の目で確かめる姿勢が求められます。
「年収400万円」でも結婚できる現実

婚活、特に男性にとって年収は大きな関心事です。
「年収400万円台では、結婚相談所に登録しても相手にされないのではないか」と不安に感じる方も少なくないでしょう。
女性が相手に求める年収として「500万円以上」という声がよく聞かれるため、なおさらです。
しかし、結論から言うと、年収400万円台の男性でも結婚相談所で成婚することは十分に可能です。
それにはいくつかの明確な理由があります。
年収400万円台が平均的な水準である事実
まず、日本の男性の平均年収を見てみると、年収400万円台は決して低い水準ではありません。
特に、結婚適齢期とされる年代では、ごく平均的な数字です。
参考資料:国税庁:令和4年分 民間給与実態統計調査
年齢 | 男性平均年収 |
---|---|
20代 | 385万円 |
30代 | 504万円 |
40代 | 601万円 |
50代以上 | 680万円 |
厚生労働省の調査によると、男性の平均初婚年齢は31.1歳です。この年代の平均年収はまさに400万円台であり、実際に多くの年収400万円台の男性が結婚していることがわかります。
参考資料:doda平均年収ランキング(年齢別・年代別の年収情報)
参考資料:厚生労働省:令和4年(2022) 人口動態統計月報年計
年収以外の要素の重要性
女性が結婚相手を選ぶ際、もちろん年収を一つの指標とすることはありますが、それが全てではありません。
共働きが当たり前になった現代では、世帯年収で考える女性が増えています。
それ以上に、以下のような年収以外の要素が重視される傾向が強まっています。
- 人柄: 誠実さ、優しさ、思いやりといった内面的な魅力。
- 価値観の一致: 金銭感覚や将来のライフプランが合うかどうか。
- 家事・育児への協力姿勢: 共に家庭を築いていくパートナーとしての意識。
- 清潔感: 身だしなみや基本的な清潔感。
年収に自信がないと感じていても、これらの魅力をプロフィールやお見合いの場でしっかりとアピールすることで、じゅうぶん成婚のチャンスはあります。
年収という数字だけに囚われず、自身の強みを総合的に見つめ直すことが成功への鍵となります。
「厳しい現実」を乗り越えるには

結婚相談所に入会すれば誰もが簡単に結婚できるわけではない、という「厳しい現実」も確かに存在します。
期待を胸に入会したものの、お見合いがなかなか成立しなかったり、理想と現実のギャップに悩んだりすることは少なくありません。
しかし、これらの壁は乗り越えることが可能です。
厳しい現実に直面したときに、それを乗り越え、成婚へと繋げるためには、いくつかの重要なポイントがあります。
プロフィールを徹底的に見直す
お見合いが成立しない最大の原因は、プロフィールにあることが多いです。
写真はプロに撮影してもらい、清潔感と人柄の良さが伝わるものを選びましょう。
自己紹介文も、単なるスペックの羅列ではなく、趣味や人柄が伝わる具体的なエピソードを盛り込み、カウンセラーに添削してもらうことが不可欠です。
希望条件に柔軟性を持つ
「普通の人でいい」と言いながら、無意識のうちに多くの条件を付けて相手の範囲を狭めてしまっているケースは非常に多いです。
「芸能人の〇〇似、身長165cm以上、同年代、初婚」といった条件を全て満たす人は、統計的に見てもごくわずかです。
絶対に譲れない条件を一つか二つに絞り、それ以外の条件は幅を持たせる柔軟性が、出会いの数を飛躍的に増やします。
受け身にならず積極的に行動する
「いつか良い人から申し込みが来るはず」と待っているだけでは、時間は過ぎていくばかりです。
特に男性は、自分から積極的に申し込む姿勢が求められます。
断られることを恐れず、少しでも気になる相手がいれば、まずは会ってみるというフットワークの軽さが大切です。
カウンセラーを最大限に活用する
婚活がうまくいかないときこそ、カウンセラーの出番です。
お見合いでのフィードバックをもらったり、なぜ断られたのかを客観的に分析してもらったりすることで、自分では気づけなかった課題が見えてきます。
一人で抱え込まず、プロの視点を積極的に活用することが、壁を乗り越えるための最短ルートとなります。
これらの対策を講じることで、厳しいと感じる状況も少しずつ好転させることができるでしょう。
「カウンセラーの質」が成功の鍵

結婚相談所での婚活において、その成否を大きく左右するのが、担当となるカウンセラーの存在です。
カウンセラーとの相性や、そのサポートをいかにうまく活用できるかが、成功への鍵を握っていると言っても過言ではありません。
質の高いサポートを受けられれば、婚活はスムーズに進みますが、逆に関係がうまくいかないと、活動そのものがストレスになってしまう可能性もあります。
カウンセラーが果たす重要な役割
カウンセラーは単にお見合い相手を紹介するだけではありません。
活動全般にわたって、以下のような多岐にわたるサポートを提供します。
- 客観的な視点でのアドバイス: 自分では気づきにくい長所や短所、改善点を客観的に指摘してくれます。
服装や髪型、会話の内容、プロフィールの書き方など、具体的なアドバイスがもらえます。 - 活動のペースメーカー: 婚活は時にモチベーションの維持が難しいものです。
カウンセラーは定期的な面談を通じて活動状況を確認し、目標達成に向けて伴走してくれます。 - 相手との橋渡し: お見合い後の気持ちの確認や、交際中のお断りの連絡など、直接相手に言いにくいことを代行してくれます。
これにより、精神的な負担が軽減され、活動に集中できます。 - 情報の提供: 相手の相談所と連携し、お相手の気持ちや状況を確認してくれることもあります。
これにより、すれ違いを防ぎ、関係を深める手助けとなります。
良いカウンセラーとの関係を築くには
まず、入会前の無料相談の段階で、カウンセラーとの相性をしっかりと見極めることが大切です。
話しやすいか、親身になってくれそうか、自分の意見を尊重してくれるかなどを確認しましょう。
そして、活動が始まったら、些細なことでも正直に相談する姿勢が求められます。
うまくいかない時ほど、状況を正確に伝えることで、カウンセラーは的確なアドバイスを提供しやすくなります。
【まとめ】結婚相談所は恥ずかしいは過去の話
この記事では、「結婚相談所は恥ずかしい」と感じる理由とその背景にある誤解、そして婚活を成功させるための具体的な方法について解説してきました。
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 結婚相談所が恥ずかしいと感じるのは古いイメージが原因
- 登録者はモテない人ではなく出会いの機会がない人が多い
- 職場環境の変化などで自然な出会いは減少傾向にある
- 恋愛感情を育むプロセスを経て結婚に至るのが一般的
- 費用は安心と効率的な婚活への投資と捉えられる
- 「最後の砦」ではなく合理的な選択肢として選ばれている
- 20代の利用者も年々増加している
- 「やめとけ」は個人の感想であり全ての人には当てはまらない
- 年収400万円台は婚活市場で平均的な水準
- 年収以外の人間性や価値観も同じくらい重視される
- 受け身の姿勢では厳しい現実に直面することもある
- プロフィールの質と希望条件の柔軟性が成功のポイント
- カウンセラーは婚活を客観的に支える重要なパートナー
- 自分に合った相談所選びが何よりも大切
- 自信を持って一歩踏み出すことが未来を変えるきっかけになる